5. 心身症各論

5. 1 心身症と関連する代表的な疾患
機能性ディスペプシア、胃・十二指腸潰瘍、胃食道逆流症、過敏性腸症候群、非心臓性胸痛、動揺性高血圧、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、甲状腺機能亢進症・低下症
緊張型頭痛、片頭痛、痙性斜頚、書痙、めまい症、慢性疼痛症候群、慢性疲労症候群、線維筋痛症、パニック障害、摂食障害
5. 2  消化器心身症
 機能性消化管障害(Functional gastrointestinal disorders; FGID)
 RomeⅢ(世界的に認められている診断基準)による機能性消化管障害の一覧(B,C以外の下位分類は省略)
5. 3 過敏性腸症候群
〈概念〉
 器質的異常は認めないが、腹部症状,便通異常の二大徴候を呈する小腸,大腸の運動および分泌機能異常に基づく症候群である.
〈病因〉
  (1)体質素因
   (2)心理的ストレス,不安,抑うつなどにより誘発される場合もある。
〈疫学〉
 症状を呈していても医療機関に治療を求めない人も多く,健常人の約10%前後がそうであるという報告が多い.
5. 4 機能性身体症候群(Functional somatic syndrome; FSS)
〈定義〉
「身体症状の訴え、苦痛、障害の程度が個々の疾患に特異的な構造や機能によって説明できる障害の程度に比べて大きいという特徴を持つ一連の疾患群」
 通常の検査結果では診断がつかないが、患者の訴えは強く乖離がある。
コア疾患としてあげられているのが、過敏性腸症候群、機能性胃腸症、線維筋痛症、慢性疲労症候群の4つである。
1)機能性胃腸症(Functional dyspepsia; FD)
食後膨満感、心窩部痛、心窩部灼熱感などの上腹部症状が持続し、器質的異常が認められないもの。
2)線維筋痛症(Fybromyalgia syndrome; FMS)
 3ヶ月以上続く広範囲の疼痛があり、全身18ヶ所の圧痛点のうち11ヶ所以上に圧痛が認められるもの。(米国リウマチ学会:1990年)
3)慢性疲労症候群(Chronic fatigue syndrome; CFS)
著しい疲労感が6か月以上持続し,通常の診察や諸検査では異常が見つからず,随伴症状として,運動後の疲労回復の困難,集中力障害や短期記憶障害などの認知障害,不眠/過眠,頭痛,多関節痛,筋肉痛,咽頭痛,リンパ節腫脹,うつ状態,不安・緊張,乾燥症状,レイノー現象,過敏性腸症候群,めまい感,アトピーなどの多彩な不定の愁訴を示すもの。

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このページは、Banが2008年9月29日 09:46に書いたブログ記事です。

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